MEMORIES,  日記

塾に通うという選択〜「やる気」云々よりまず「来る」こと。〜

塾という場所では、入塾があれば退塾もあります。


当塾は少人数制学習塾として開塾以来、多くのご家庭に支えられてきました。ありがたいことにたくさんの方々との出会いがありましたが、その一方で退塾される方もいらっしゃいました。

毎年の退塾者数は平均して1名~2名ほどですが、今回は退塾という選択がどんな理由で起こるのか、そしてそれに対して私たちがどんな考えで向き合っているかをお伝えしたいと思います。

開塾以来これまでの退塾理由を大きく分けると、次の3つに分類されます。

① 成績が上がらない

最も耳が痛く、最も真剣に向き合っている課題です。
「テストの点が期待ほど上がらなかった」という声は、講師側としても真摯に受け止めています。

成績向上には時間がかかることもありますが、何より「子供が塾に通っても変わらなかった」という失望感が退塾につながってしまう大きな理由だったと考えています。

この点に関しては、申し訳ありませんでした、と私たちがただ反省するしかありません。

② 講師と合わない

人と人との相性は、どうしてもあります。学習という繊細な場面ではなおさらです。

特に少人数制では、講師との相性は学習のモチベーションにも直結します。

そのため、当塾では1か月間の無料体験授業を通して、実際の雰囲気や講師との相性をじっくり確認していただいています。

その結果、この理由での退塾は近年ではほとんど見られなくなりました。

③ 通塾回数が多い

実は、これが最も多い理由で、全体の6割以上を占めています。

当塾では、定期テスト前は中学3年生であれば約2週間前から、中学1年・2年生であれば約1週間前くらいからほぼ毎日の通塾となります。そのため土曜日や日曜日も通塾日になることが普通です。

保護者様は「できるだけ塾に通わせたい」、でも生徒様の中には「そこまで勉強したくない」という思いもある。この温度差が、「続けづらさ」につながってしまうことがあります。

ただし、当塾ではこの“通塾回数の多さ”こそが、成績向上の最大のポイントだと考えています。

通う日数が多いということは、それだけ学習時間が確保できるということです。

お子様の自宅学習に不安がある保護者様や、「家だと集中できない」と悩む生徒様にとって、当塾の環境はひとつの“安心材料”になるはずです。

もちろん、いきなり多く通うことがプレッシャーになる場合もあります。だからこそ、無料体験の期間を通じて、じっくりご家庭と話し合いながらご判断いただきたいと考えています。

私たちが目指しているのは「なんとなく楽しく通う塾」ではありません。“結果につながる塾”でありたいと思っています。
そのために必要な仕組みの一つが「通塾回数の多さ」です。

私たちのスタイルは“万人向け”ではありません。だからこそ、無料体験期間の中で、しっかり考えていただきたいと思っています。

私たちの塾に合うかどうか。通えるかどうか。無理せず、でも未来を見据えて。

少人数制という環境を生かして、一人ひとりに向き合いながら、これからも「通ってよかった」と思える場所であり続けたいと思っています。